雨あがりの空に
のんびり朝飯を食べていたら、時刻はもう8時だった。

「拓海!幼稚園の仕度しろよー?」

「はぁ~い」


俺は急いでスーツに着替えて、皿洗いをする。

「あぁ~!洗濯物だ!」

急いで洗濯物を干す。


主婦の仕事って大変だなと、つくづく思う。


「拓海~!仕度できたか~?」

「うん!できたぁ~!」

黄色い帽子をかぶった拓海が走ってきた。

「よしっ!幼稚園行くか!」

「うん!」



俺は、そそくさに拓海を車に乗せた。

「出発進行~!!」

拓海がそう言った瞬間に、俺は車にエンジンをかけた。


幼稚園に向かう途中、拓海は何やら歌を歌っていた。

「拓海、それ何の歌?」

「これね!運動会の応援歌なんだ!今、頑張って練習してるんだ!」

「そうかぁ~!楽しみだな~!拓海の運動会!」

「僕も楽しみ!だってパパとママが来てくれるから!」

「そうだな!ママに美味しいお弁当を作ってきてもらおうな!」

「うん!」
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