雨あがりの空に
俺は首を少しかしげた。

前田さんは、少し不思議な人だ。


ネクタイを締めて、俺はパソコンに向かった。

今日は、早く仕事を済ませて、拓海の迎えに行かなければ…。


時間を気にしながら作業に取りかかった。


「…ヤッベ…もう、こんな時間だ…」


時刻は2時30分。

そろそろ行かないとな。


「社長!息子の迎えがあるので、お先に失礼します」

「あぁ、分かったよ。気を付けて…」

「はい」


急いで会社を出ると、車のエンジンをかける。


拓海の迎えは、いつも3時と決めている。

今は、2時40分。間に合うのか?




ここから幼稚園までの距離は意外に遠い。

30分して、やっと着いた幼稚園。


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