Love Flower 〜いつのまにか〜
まさに、噂をすれば。
また、あの階段へ来ていた。
下からは皆のはしゃぎ声が聞こえる。
「・・・・どうしたの?
加藤さん。」
階段に座った私は、早く帰りたくてそう言った。
加藤さんはにこっと微笑み、
「恵美でいいよ、
美愛ちゃん。」
と可愛いらしく言う。
「・・・・あ・・・・うん。
じゃあ、恵美ちゃんで。」
それを聞いた恵美ちゃんは、大きく目を開いて『うんっ!』と笑った。
「それでね?
今日の話っていうのは・・・・」
な、なんだろうか。
広から身を引いて、とか?
あ、いや。
そもそも付き合ってないね。
「実は・・・・」
ゴクリ、と生唾が喉を通る。
「友達になってほしいの!」
・・・・・・はい?
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