変わった二人の変わった戦い【短編】


背中をバンバン叩きながら
先々歩いてく坂上


ほんま勝手すぎる
んでなんでこいつゎしつこい
言われてもひるまんねやろ


今まであった男ん中で
一番不思議な奴かもしらん



雫と晃の通ってる
小学校の前で二人を待つ


うちなんで言う通りにしてるんやろか…


『あ!美月姉ちゃぁん』
『美月姉ちゃん!』


『雫!晃!』


二人共見つけた途端に
走ってきてうちに抱きつく


『え!?双子?そっくりやん』

隣でびっくりして
しゃがんで晃の頭を撫でる坂上


『誰や兄ちゃん、姉ちゃんの彼氏か?』


か!彼氏!?


『晃なに言うてんの!』


『兄ちゃんかぁ?兄ちゃんゎ姉ちゃんの同級生や』


うちの言葉なんか無視して
話し続ける



『好きなんか?』
『好きなんか?』


雫まで…
ハモらんでもええやん!
てか男嫌いなうちが
好きなるわけないやん



『おませさんやなぁ』


坂上ゎ笑って二人の頭を撫でる
なんか優しい笑い方するねんなぁ…
子供好きなんかな


『美月!こいつらかわええなぁ!俺子供好きやねんな』




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