変わった二人の変わった戦い【短編】
『へ~そうなんか…』
『兄ちゃんいい奴やな?』
『やな?』
指を指す晃につられ
雫も指を指しそう続く
『お?兄ちゃんがいいやつてわかるんか?』
雫と晃は揃って頷く
なんか…
気に入られてるやん
『だってな兄ちゃん姉ちゃんと一緒におるやろ?』
『美月姉ちゃんゎ男嫌いなんよ?やけど兄ちゃんとおるから』
そっか…
やからいい奴か…
いやいやいや
着いてきただけやし勝手に
いい奴とか思わんし
ただうちの男嫌いを
面白がってるだけや
やっぱりアカン
こいつゎ最低な強敵やで美月
騙されたアカン
『姉ちゃん…男嫌いなんやでなぁせやたら俺姉ちゃん大事にしやなな』
は?
大事に…?
なんで坂上が
うちを大事にするねん?
うちに男はいらんつき物や…
『姉ちゃん泣かせんといてな?』
『雫な姉ちゃん好きやから泣かせたら怒るよ?』
雫…晃…
ほんまにええ子や
うちが唯一許せる男が晃や
最低な男に育てんよに
頑張ってきたんやから
当たり前やけどな
『わかった約束するわ』
約束…?
なんで約束するん
男の約束ゎただの口約束や
やっぱりしょせんこいつも
一緒やな