変わった二人の変わった戦い【短編】



『なぁ…うちちょっとお腹すいたんやけど』



うちからどこ行こうなんて
男に言うとゎ思ってへんかった…
だって今だって
帰ればいいだけやのに


うちなんか知らんけど
誘ってるし…


『せやなぁ~昼食べてないしな』


そう言うて歩き始めて
それに着いていくうち

ここ入ろかと指差したとこは
ファミレス


中に入って注文したんゎ
良いけど
向かい合わせになるんて
めったになかったから
変に感じてしまう




『美月から誘ってくれるよになったなぁ~俺嬉しいっ』


ニコッて雫と晃に向けるような
優しい笑顔で
うちにも笑いかけてきた


『お、お腹減ってただけ…やから』


ストレートに
なんでもかんでも言うてきて
やっぱりうちゎ
ペースが保たれへん


来た料理をやっぱり
美味い言うて食べる坂上


『玉子焼きゎ美月の勝ちやなぁ』


『…そんな美味い?』


玉子焼きを口に入れて、
ん~と悩んだ顔した後

一言そう言われまた聞いてしまう

当たり前ゃなんて
返してくるから少し嬉しかった


< 31 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop