変わった二人の変わった戦い【短編】
『俺怒られ覚悟やったんやけどな』
『なぁ、うちいつもどんなんやった?』
『どんなんて、うっさいわ!とかなんかしらキレてたで』
そんなんやったんかな
うち変わってる?
坂上のせいで変わってんかな
確かに
男ってそんな騙すやつ
ばっかぢゃないかもしらん
そう思ってる自分はおる
『亜矢…うち変や…』
『大丈夫、あんたゎ前から変や』
相変わらずキツい一言…
『どうしたらこのモヤモヤわかるんやろ』
『あいつが美月に言った言葉思い出してみ』
亜矢はそれ以上言うてくれへんくて
自分で考えろと言われた
だから考えた結果わからんねやんかぁ~
お昼までずっとずっと考えてたけど
男のことなんて嫌いやから
考えてみたこともなかったから
全然わからん
坂上は相変わらず俯いて
元気ないし
心臓は痛いし
こんなん嫌や…!
うちいつまでも悩むの嫌いやし
はっきりさせたい
やから
『坂上、今日も玉子焼きあるねん…屋上行こう』
そう誘ってみた
坂上は目を丸くして
立ってるうちを見上げてる