変わった二人の変わった戦い【短編】



『美月?ええんか?』


『ええの、いかんの?』


『え?待って、行く行く』


周りゎうちの行動に
驚いてんのかしらんけど

静かになってうちを見てた


亜矢は笑って手をヒラヒラ振ってる


屋上行くまで無言で
屋上ついても何も話さへん


何を話せばいいんか
考えてなかった自分て
やっぱりアホかも



『美月…昨日したこと…怒ってるよな…』


『昨日…って…あの、キ…キスのこと?』


そうか
うち坂上にキスされたんやった…

あまりにもパニックになりすぎて
うち忘れてた…


でもきっかけ
この心臓の痛さのきっかけ
とかゎそれな気がする



『…わからん…だって痛いし苦しい…悲しいし…』


『もぉ…嫌われたら嫌いになられたでしゃあないよな』


ブツブツ地面に言うてる
坂上の声がよく聞こえへんくて


『坂上…?』


そう聞いたうち


『俺……美月に惚れさしたる言うたん覚えてる?』


『うん』


宣戦布告やもん
忘れてないしこんなんなってる
原因ゎその宣戦布告やん



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