大切な人に想いを伝える魔法の言葉



ケンカした後とか、特別な記念日とか、

そういう非日常的なシチュエーションではなくて

テレビを見ているときとか買い物しているときとか

眠る前とか、朝起きてすぐとか、いろんなときに。


新婚のときと変わらず今も

かれこれ何千日も何万回も、

好きだと言葉で伝えつづけているのに、

それでも彼女は飽きずに尋ねてきます。


それは不安だからとか

確認したいというよりも、

昨日とは違う好きを、

伝えるために尋ねているのです。




そして

「好きって言って?」

と問いかけられるたびに

前に聞かれたときの「好き」とは違うキモチを、

二人でプレゼント交換しているのです。


そして今日とはちがうキモチを

また明日の彼女にも渡していく。


好きっていうキモチは

色も形も存在しません。




しかもそのキモチは

自分の心の中にあって

大きくなったり小さくなったり

深くなったり浅くなったり

つねに変化をしています。


今日と同じように

明日も好きとは限りません。


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