大切な人に想いを伝える魔法の言葉
あたりまえのように
その日も一緒にカレーを
食べていたときに、ふと彼が言いました。
「そういえば、どんなカレーが好き?」
すると彼女はちょっとだけ間をあけて
「・・・本当はカレー嫌いなの」
と言いにくそうに応えてくれました。
そのとき彼は初めて
彼女がカレーを苦手だと知ったのです。
その言葉をぶつけられたときは、
驚きのあまりうまく言葉を返せませんでした。
それを察した彼女は
「あ、でも食べられるからだいじょうぶだよ」
と空気を取り戻そうとがんばってくれたのですが
彼は余計に悲しくなってしまったのです。
そして食事を終えたあと、
彼は一人で反芻しながら考えてみたのです。