ミックス・コーヒー
   ②

 食卓は一気に静まり返った。



 古亭路美鈴は自殺ではない。

 誰かに、殺された。



 貴之に、まるで槍に突かれたような衝撃が走る。

「自殺のわけがないよ。前の日まで、あんなに楽しそうに笑ってたのに……」
 ミクリの目に再び涙が滲む、が、すぐに自分で拭い取った。

「しかも、今度はお父さんまで……。あたし、もう我慢できない」

「……ミクリは、もしかしてお母さんとお父さんが、同じ人に殺されたと思ってる?」

「もちろん今はわからない……けど、どっちの<犯人>も、あたし絶対許せない」

 彼女達の話を、貴之達は黙って聞くことしかできなかった。
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