ミックス・コーヒー
 そっか、と美葉は静かに溜息をついた。

「お母さんが楽屋で死んでいたから、他殺だったら芸能界に犯人がいると思ってるんだね。だから芸能界に入ったんだ」

 美葉の言葉に、ゆっくりと頷くミクリ。
「それで、調べてみたら、やっぱり不自然なところがいくつかあったの」

「調べたって、どうやって?」

「そのことで……美葉にも会って欲しい人がいるんだけど、近いうちにここの喫茶店に連れて来てもいい?」

 そしてミクリは「河内心蔵って知ってるよね?」と、続けた。


「ハート河内ー!!」と叫んだのは(また)貴之だった。

「……その人に会ってどうするの?」

「とにかく、河内さんと話をしてほしいの……大丈夫?」
 
 美葉は、しばらく黙りこくった後、静かに「わかった」と呟いた。
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