ミックス・コーヒー
   ③

 外の、澄んだ空気がとても気持ち良かった。
 今日は、月も星もよく見える。

 尚樹とミクリは並んで歩いていた。


「……尚樹さんって、料理ホントに上手ですよね。あたし感動しちゃいました」

「一応仕事にしてるからね」
 尚樹がハハッと笑う。

「あたしは、生活不規則だし、ご飯とかも超適当なんですよ。一応モデルなのに、そんな生活じゃやっぱダメですよね」
 ミクリは頭の後ろに右手を当てて、恥ずかしそうに笑った。

「でも、忙しくて大変なんだろ? おれには、芸能界とかよくわかんないけどね」
 そして「あんなのでよかったら、食いたくなったらいつでも作るよ」と、尚樹は続けた。

「……えっ、本当ですか?」
 ミクリは、尚樹の思いがけない言葉に驚き、そして、少ししてから笑みをこぼした。
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