ミックス・コーヒー
「……じゃあ、あたしはそろそろ帰りますね。撮影があるから」

「うん、がんばって」

 尚樹は、立ち上がり玄関へ向かうミクリを見送る。

 ふと、ドアの前でミクリが振り返る。

「……尚樹くん」

「うん?」


「また……来ても、いいですか?」


「うん、いいよ」
 尚樹の笑顔を確認して、ミクリもニコッと笑う。


 去っていく彼女は、普通の女の子だった。
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