モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「…ノークス。」

「…やはり、キミでしたか。
シャディン。」

「それはこちらの台詞だな。
俺の喰血鬼が壊された時の
状態を聞いて、まさかとは
思っていたが。」

それはノークスも同じだ。

地主の屋敷に忍びこんだときに
聞いた喰血鬼に関する話は、
ノークスにこの男を連想させた。

吸血鬼は、それぞれ
血を操る能力に
個人差がある。

凍夜やノークスのように、
自身の血を武器化したり、
生き物のように自動で動く
個体を作ることに
長けた者もいれば、
シャディンや彼の
片割れのように、自身の
血を介して他の生き物を
操ることに長けた者もいる。

ノークスが知る中で、
シャディンはもっとも
喰血鬼を作り操る能力に
長けた吸血鬼だった。
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