小さな恋の虹〜キミと描く夢〜


「僕達の友情は、誰にも負けいないね」


良ちゃんがボタンを押しガタンと落ちてきたのは、ピンク色の紙パックだった。


「はい、歌恋はイチゴミルクね」


そう言って、いつもの可愛い笑顔であたしにイチゴミルクを差し出す。


再び自販機に向き直ると、今度はコーヒー牛乳のボタンを押した。


「圭ね、おばさんからお店の様子を見て来てほしいって言われて見に行ったんだって」


取り出し口からコーヒー牛乳を取り出し、また財布から小銭を自販機に入れる。


「あの店、もう古いしおばさんも色々心配だったんだろうね。んで、見に行ったら、お店の前のごみ箱が風に倒されたみたいでさ、避けようとしたんだけど、強い風のせいでうまく体が動かなかったみたいだよ」


最後にバナナミルクを取り出した良ちゃんが、あたしを見て肩をすくめた。




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