光のもとでⅠ
 このふたりはこれで付き合っていないというのだから不思議な関係だ。
 自分の周りには奇妙な人間関係が多い、などと思いつつ、三人でサンドイッチを頬張り明日の生徒総会の最終打ち合わせを済ませた。
 三十分もそうしていると、
「あっ! 午後からの部活が始まっちゃうっ」
 と、茜先輩が慌てて席を立つ。
「司、翠葉ちゃんによろしく伝えてね? それと、会計の読み上げは彼女に任せましょ!」
 と、ウィンクひとつ残して去っていった。
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