光のもとでⅠ
身体を両手で抱きしめて痛みに耐える。
「発作っ!?」
「ひとりで、だいじょう、ぶ……」
もう誰がいても変わらない。薬を飲んでも効きやしない。
「病院に連れていくからっ」
「いいっっっ」
「うるさいっっっ」
「うるさいのはそっ――」
言葉、喋れない……。
私はハサミを持ったままベッドの上で蹲った。
荒れる呼吸をコントロールするのに必死。
ハサミを握っている手だって痛いのに、どうしてもハサミを離せなかった。
今、病院になんて行ったらそのまま入院させられちゃうじゃない……。
それなら、数十分から何時間かかるのかわからない激痛発作に耐えているほうがいい。
病院に入ったら、今度こそ静脈注射ではなくペインクリニックでの対応になるだろう。
局部麻酔は痛いし怖い――。
「発作っ!?」
「ひとりで、だいじょう、ぶ……」
もう誰がいても変わらない。薬を飲んでも効きやしない。
「病院に連れていくからっ」
「いいっっっ」
「うるさいっっっ」
「うるさいのはそっ――」
言葉、喋れない……。
私はハサミを持ったままベッドの上で蹲った。
荒れる呼吸をコントロールするのに必死。
ハサミを握っている手だって痛いのに、どうしてもハサミを離せなかった。
今、病院になんて行ったらそのまま入院させられちゃうじゃない……。
それなら、数十分から何時間かかるのかわからない激痛発作に耐えているほうがいい。
病院に入ったら、今度こそ静脈注射ではなくペインクリニックでの対応になるだろう。
局部麻酔は痛いし怖い――。