光のもとでⅠ
とりあえず、手をどこかにつかなくちゃ……。
そう思い、点滴が刺さっていない右手を手前に戻し、手探りをするとソファの座面に手が当たった。
そのまま体重移動をさせると、髪の毛の隙間からツカサの顔が至近距離に見え、目が合うと心臓が止まりそうになる。
思わず、左手を胸に引き寄せると、
「痛み……? 今、胸打った?」
すぐにツカサが上半身を起こす。
でも、私は「違う」としか答えられなくて、顔を上げることもできなかった。
どうしよう……。
顔が……顔が熱い――。
そう思い、点滴が刺さっていない右手を手前に戻し、手探りをするとソファの座面に手が当たった。
そのまま体重移動をさせると、髪の毛の隙間からツカサの顔が至近距離に見え、目が合うと心臓が止まりそうになる。
思わず、左手を胸に引き寄せると、
「痛み……? 今、胸打った?」
すぐにツカサが上半身を起こす。
でも、私は「違う」としか答えられなくて、顔を上げることもできなかった。
どうしよう……。
顔が……顔が熱い――。