光のもとでⅠ

32

 十二日は朝方に発作を起こした。
 すぐに相馬先生が来てくれ、鍼の処置を開始してくれた。
 そして、発作が落ち着いたところで昇さんが治療をしてくれた。
 痛みは我慢できるところまで引いたものの、不安は残る。
 いったい何度この治療を受けたら痛みが軽くなるのだろう。
 午前は相馬先生の治療を受け、午後には昇さんの治療を受ける。
 痛みに対して、ここまできちんと治療を受けているのは初めてな気がした。
 今までは力技で痛みをねじ伏せるような、そんな処置しか受けてこなかった。
 モルヒネまがいの静脈注射の次が神経ブロック。
 それでも追いつかなくなれば硬膜外ブロック。
 それでも痛みが起きるときは麻薬に属する薬を使っていた。
 それしか方法がなかったから。
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