光のもとでⅠ
「……マジでっ!? 何がどうしてそうなった?」
 ちょっと待て……これは喜ぶべきなのか? そうなのかっ!?
 いや、司はどうなるんだ? っていうか、司は知ってるのか?
 おいおいおい、あいつどうすんだよ。俺、どうしたらいいんだっ!?
 これはなんだ? 桃華たちにも話していいのかっ!? ダメなのかっ!? どっちだよ、おいっ!
 俺に連絡してきたってどういう意味っ!?
 兄弟だからか? それとも周りに触れて回っとけってことなのかっ!?
 秋兄~……そこら辺は明確にしようぜ。
「海斗、あなたすごく百面相が上手なのね?」
「……紅子さん、息子海斗崖っぷちに立っている心境です」
 ずっと俺を見ていたらしい母親は頬杖をついて俺を観察している。
「あら、秋斗ったら今度は何をしでかしたのかしら?」
 目を爛々とさせ、すげー興味津々に訊いてきた。
 こうなったときに紅子さんは無敵だ。ある意味性質が悪い。
「斎さーんっ! 秋斗が何かしでかしたみたいなの! 海斗から訊きだしましょう?」
 ……つまりはこういう人。
「なんだ、今度は何をやったんだ? あまり静くんに面倒をかけるようなことは……」
 と、父親登場。
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