総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
シンの一言に、ビクリと肩を震わせたレナちゃん。
舐めまわすような目が、気持ち悪い。
「お前は、もうちょっと"いい顔"してたんだけどなぁ。」
ニヤニヤと笑いながら、視線をヒサへと移した。
「やぁ、黒兎総長。俺のかわいいかわいい、ペットはどうだったよ。」
シンからの問いかけにヒサは、何も言わない。
「俺のとこに、いたときは牙ばっか向いて可愛げがなくてよぉ。あ、いや違うな。牙を向くから可愛いのか?」
シンはこんなにも饒舌な奴だったのか。
ベラベラとよくしゃべる奴だ。
「で、レナぁ。お前はよくこいつらを手なずけられたなぁ。いや、お前が手なずけられたのか?」
チラリとレナちゃんの方を見ると・・・・。