総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
「いい加減にしろよ。もう、俺の仲間で遊ぶな。」
「ほんっと、楽しみがなくなるぜ。」
「早く、最後の謎を明かしてもらおうか。」
淡々と会話を続けるヒサとシン。
「最後の‥‥謎?」
あたしは、訳も分からず不安のまなざしでただ二人を見つめていた。
「レナ、お前小せぇ時の記憶はあるか?」
シンが口角は上げたままあたしに問う。
ヤミは、ただ隣で無表情のままあたしを見てた。
どうして?
どうしてそんな顔をするの?
どうして、そんなことを聞いてくるの?