総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
現れては、まるで何事もなかったように消えていく。


「始まったかっ!シン。そのまま‥‥殺されてろ。」


ヨウが、小さく呟いて姿を消す。


段々と鉄の匂いがこの倉庫内を徘徊する。


「チッ。最強なんてのは肩書きだけだろうが。」


シンがまだ尻餅をついたまま、ヒサに悪態をつく。


「肩書きだけかどうか、試してみるか?」


ヒサの目はその視線だけで、人を殺せそうなほど冷たかった。


「ルイ。サヨに連絡入れて運んでもらえ。」


ヒサが視線はシンを捉えたままルイに静かに、言葉を贈る。


「わかり‥‥ました。」


小さく会釈をして、ルイはお姉さんを連れて倉庫から出て行った。


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