総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
爆音はバイクのマフラー音。


震えるこの床は、喧騒の響き。


あたしは、足がすくんで必死に倒れまいとヤミにしがみついた。


倒れちゃいけない。


耳を流れる野太い罵声はあたしの、頭にたくさんの光景を映し出す。


流れる血と、響く叫び声。


口角の上がった口と、大きく開けて何かを必死に訴える口。


見開かれた目は充血して、生気のない眼は二度と動かない体に失望した証。


握った拳は、頬に埋まったりおなかに埋まったり。


その拳の後ろには、大事な仲間がいて。


その拳の前には、潰したい相手が立つ。


フラッシュバックの様に流れてくる幻影。


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