ひきょうな唇

部屋に来るなり、私を抱き締めたかと思うと、

『逢いたかった』

耳元で響く
優しく、低音に癖のあるセクシーボイスと共に感じる彼の吐息。

海の深い青を思わせる様なブルータンジーの香りに包まれ、あっと言う間に
脳内アドレナリンが溢れる。

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