私の刑事さん

結局、海斗さんに勝てなくてしばらく泊めてもらうことになった。

「お前は寝室使え」

「えっ…海斗さんは…」

「俺はソファーで寝るから」

「ダメです!私がソファーで寝ます!!」

「バーカ、女をソファーで寝かすかよ」

そう言って海斗さんは私の頭をコツンとつついた。

優しくて

温かくて

大きくて

海斗さんにもっと早くに出会っていれば…

もっと早くに出会っていれば、私は素直に笑える人生を送れたのかな…

秀ちゃんも死ななくてよかったのかな…
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