サファイヤアンドロイドの夢
「・・・・・・このデータ、まとめておいた方がいいですね。」


「ああ、任せた。俺はこっちを準備する。」


彼は、エアガンを組み立て始める。
どこで手に入れたのだろう。
金なら心配ないと彼はいつも言っていた。
人には言えない裏金をプールしていた上司の有り金全部奪って来てやったから、と彼は笑った。


「500、超えるかな。」


彼が聞く。
私は、データを打ち込む手を休めずに答える。


「そうですね。この調子で行けば超えるはずです。」
< 189 / 395 >

この作品をシェア

pagetop