サファイヤアンドロイドの夢
長官
ディスクは、Mr.Dが倒れた時点で終わっていた。
このディスクはMr.Dの記憶メモリーを移し変えたものだ。


「誰かいるのか!」


いきなりドアが開き、初老の男が入って来た。
杖を持ち、大きなサングラスをかけている。
初老の男は目が見えないらしい。私がこの部屋にいることは感じ取っているらしいが、それが誰か判別する事は出来ない。

「青木だろう?ちょうど良かった、例のチップも足りないんだ。あれは山本博士の最高傑作だよ。アキラにあれだけバラバラにされたのに、3年もの間、地下室の非常灯の光を取り込んで起動してたんだ。奇跡だよ、あれは。」
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