サファイヤアンドロイドの夢
私は初老の男の声を思い出す。あの夜、男に交信をして来た男だ。


「これが追加のリストだ。」


初老の男があらぬ方向にメモを突き出す。
私は、そのメモに手を伸ばす。


「青木?おまえ、本当に青木か?」


私は部屋を飛び出す。
青木!と呼ぶ声が何度か追いかけて来たがすぐに消えた。
目を閉じる。
奴らはMr.Dの遺体をもう一度よみがえらそうとしている。
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