サファイヤアンドロイドの夢
研究所でナンバーワンのエスパーを捕獲する為に警察を動かせるだけの力があの頃のギルドにはあったのだ。だが今は、目の不自由な自分を介護する者すらなく、加勢に来た連中も護身用の銃しか持たないただの研究員だ。
この5年の間に彼の立場がまったく変わってしまったことを物語っていた。


「どうした?大丈夫だ。命の保障はするよ。そうだ、私の目を治せばご褒美にあのアンドロイドをやろう。おまえをおびき出すために再生するつもりだったんだがな。その必要もなくなった。欲しいだろう?おまえがバラバラにしてしまったあのアンドロイドだ。そうそう、アンドロイド達の間ではMr.Dと呼ばれていたな。」


「ギルド長官!」
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