天神学園高等部の奇怪な面々27
そんな騒々しい遊里のクラスの二つ隣。

「…………」

夕城 善(ゆうしろ ぜん)は答案を手に、九死に一生を得た表情を浮かべていた。

相当に恐怖を感じていたのだろうか。

手にした愛刀・菩薩が鍔鳴りの音を立てる。

(た…)

ほぅ~…と深い溜息。

(助かった…)

善は緩々と脱力していくのを感じていた。

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