女神の秘密 《密フェチ》

コンコン




ドアを開けると、まるで母親とはぐれてしまった子供のような表情を浮かべた佐々木が、君子を抱き寄せ豊かな胸に顔をうずめる。



「君子くんのここが一番安心する」



途端に無垢な赤ん坊のような穏やかな表情を浮かべる佐々木。


40代後半の男性には似つかわしくない顔。



だけどその顔を君子は愛しく思う。


そして佐々木の白髪が混じる髪を撫でながら優しく声をかける。



「今日も支店長はよく頑張ったね。よしよし」




君子の胸に顔を埋めたまま深呼吸した佐々木が答える。



「うん、今日も頑張ったよ。もっといっぱいいい子いい子して」



「もう、しょうがない子ね」




君子は「いい子いい子」と呪文のように唱えた後、佐々木の唇に自分の唇を重ね、長く長く甘い口付けをする。