パーフェクトティーチャー
すっかり雨は上がり、匂いだけを残していた。


駅前はいたるところに飲み屋の明かりが灯り、それなりに騒々しい。


ブカブカのジャージを着た女子高生がとぼとぼと歩く様子は嫌でも目に付いた。


その異様さに誰もが一瞬、注目するが、すぐに視線を元に戻し、すれ違う。


面倒なことには関わりたくないという大人の本能が働いてるようだ。


氷室は彼女の少し後ろを、同じ歩調で追っていた。


だがこれは、教師型ロボットとしてインプットされたルーティンワークではなかった。


彼女を守りたい。


自分の命にかけても。


そんなナチュラルな感情がそうさせているのだ。


しかしほたるはすぐ後ろを歩く彼の存在に気づいていなかった。



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