パーフェクトティーチャー
「何よ。
何なのよ?」


武田の歯切れの悪さに里中が思わず口をとがらせた。


「氷室先生と同レベルのロボットは難しいのが現状のようなのです」


「何言ってるのよ。
所詮は機械なんでしょ?
外見や中身を少しチェンジすればすむ話じゃないのよ」


「それほど簡単ではないんです。
氷室先生は研究過程で偶然出来上がった機種なんだそうで・・・」


「つまり・・・生物界でいうところの突然変異ってやつ?」


「ええ。
そのように言い換えても差し支えないでしょう。
氷室先生を超える教師型ロボットは今後現れないと語る専門家もいるらしいですし・・・」


「フー」


里中はため息をつき、「返す返すも惜しいことをしたわね」とうつむいた。





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