Marius−マリウス−前編
「ですから、マディオスは、ニシキアス様の、引いてはマリウスの為であれば、自分の力を全て使うことが出来る事、誇りにこそ思え、逃げようなどとは思わなかったはず」
「母上っ、僕は逃げようなどと思ってたわけではありませんっ!…ただ」
「ただ、何です?」
「ただ…、僕には一族の血が流れていると言っても、マディオス様のような力はありません。気の力は母さんの方が強いくらいだし、気を扱う術はアツオラ様にもアルファスさんにも遠く及びません」
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