百鬼夜行の主


『てめえのことは一応認めてやる!ただ…腑抜けな主なんて御免だからな…』


『…有り難うな』


気狐が私の手を掴み、立ち上がる。私は百鬼達の向かい、静かに息を吸い込む。


『今日から気狐率いる百鬼夜行は、俺の百鬼夜行に加わった!野郎ども、不甲斐ないだろうがこれからも頼んだ!!!』


静かな、呼吸も聞こえそうなこの場所で私の声が響き渡った。刹那、


『『『『『『『『『『『『『おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!』』』』』』』』』』』』』


百鬼の雄叫びが、響き渡る。私は静かに微笑んだ。ふと、気狐の顔を見ると気狐も小さくだったが殺意のない、純粋な笑みを浮かべているように感じた。

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