『恋人代行 』  ① 媚薬の口づけ


どれくらいの時間が経ったのか…。

部屋が少し暗くなったのを感じて時計を見るともうすぐ17時。


そろそろお夕食を作らないと。

アシスタントさんの分もいるのかな?


2階へ確認しに行くと…

『お願いします』との事。

良かったぁ……沢山買っておいて。


一応、帰って来るか分からないお姉ちゃんの分も入れて7人分。

時間もかかりそうだし、そろそろ始めなきゃ。



楓さんにプレゼントされたエプロンをしてキッチンへ。



生姜焼きにポテトサラダ、お味噌汁に雑穀ご飯。

栄養のバランスを考えて…。


アシスタントさんは女性が1人に男性が2人。

だから量的にも結構大変。



大量の野菜を切り始めると…


―――――カチャッ。


リビングのドアが開く音がした。



けれど、楓さんやアシスタントさんが

来たのだろうと気に留めもしないでいたら、



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