レベッカ



「まさか……銃声?」


アレンたちの隊の中で、銃器を使うのは、ロイとアレンの二人だけだ。

しかし、アレンがマシンガンを乱射する度に、引き寄せられるように野犬たちが集まってきたかというと、そんな感じもしなかった。

一方ロイは、近距離での大量の発砲に向かないうえ、あまりの数の多さに、珍しくばて気味だったような。


「ロイの……ライフルの音、ですか……!?」


アレンが辿り着いた真相では、恐ろしいことに、マルクが人好きのしそうな笑顔を浮かべていた。


「君はロイを援護しようと、犬の群れに向かって発砲する。それだけでいい」





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