相手にされない王子様


「こんの色ぼけ色魔!」




月曜日。


学校へ行くとハジメに怒鳴られた。




「うるせーよ…」




俺、朝は低血圧タイプの人間だから大声は止めてくれ。




「俺だって輝ちゃんとやりたかったのに!」




朝からとんでもないことを教室で騒ぐ阿呆。




「……もう少しトーンを抑えることは出来ないのか?」




頭に響く。


クラスの奴らはこんな会話をしても気にしていない。おそらく慣れたのだろう。
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