相手にされない王子様
「どうせもう一人の方、お持ち帰りしたんだろ?
なら良いじゃねーか」
「良くねーよ!
昨日はリードしたいんじゃなくてされたかったんだよ!」
やってらんねー
んなの知らねーよ。
「……俺だってリードする側だったっての。
まぁ、相手も上手かったけど」
最後はきちんとご奉仕して帰してやった。
「チクショー!覚えてろ!
――せっかく良い奴紹介してやろうと思ったのに…」
どうせろくな奴じゃない。俺は無視して席を立った。