アカイトリ
「俺の子を、か」
押し黙ってしまった颯太の反応が天花には拒絶と取れ、結局は欲しい答えを得ることができずに天井を仰いだ。
「すまない。馬鹿なことを言ってしまった。わたしたちは朱い鳥と、碧い鳥の末裔。神が定めた理に則り、生涯結ばれることは叶わず、色違いの鳥の間に子は生まれない」
語尾が震え、涙を見せまいと天井を睨み続ける天花の膝から颯太は起き上がった。
「俺がただの人間だったならば、天花…お前と心通ずることはなかっただろう」
同じく神から造り出された鳥として出会ったからこその僥倖。
「俺の子が欲しいということが天花…どういうことだかわかっているか?」
両頬をあたたかな手で包まれ、すぐそこに颯太の藍色の瞳が問い質すように光る。
「俺に抱かれるというのが、どういうことだかわかっているのか?きっと獣のように激しく交じり合うんだぞ。俺は、それを抑えることができない。抑えたくはない」
――激しい愛の告白に天花は目眩を感じた。
「…神に…神に問おう。わたしは神の鳥でなくてもいい。不死を捨て、人となってお前の傍に居たい」
――秋の鈴虫が庭園で楽を奏でる。
聞こえる音はそれのみで、ただ二人は見つめ合う。
「それが叶うのならば…俺の子を生んでくれ。何人も何十人も」
天花はくすりと笑ってついばむように唇を重ねる。
「何十人も?わたしが壊れてしまう」
「ああ。壊しかねん勢いで愛してや。毎日な」
やわらかく微笑み合うと、じくりと腹部が痛んだ。
「…?」
「天花、どうした?」
腹を押さえるが、痛みは一瞬で収まり、首を傾げた。
「…?何でもない」
「どこか痛むのか?今夜は早く寝よう。俺の腕の中で眠ってくれ」
生を受けて数千年。
本当の「喜び」が天花をあたたかく包んでいた。
押し黙ってしまった颯太の反応が天花には拒絶と取れ、結局は欲しい答えを得ることができずに天井を仰いだ。
「すまない。馬鹿なことを言ってしまった。わたしたちは朱い鳥と、碧い鳥の末裔。神が定めた理に則り、生涯結ばれることは叶わず、色違いの鳥の間に子は生まれない」
語尾が震え、涙を見せまいと天井を睨み続ける天花の膝から颯太は起き上がった。
「俺がただの人間だったならば、天花…お前と心通ずることはなかっただろう」
同じく神から造り出された鳥として出会ったからこその僥倖。
「俺の子が欲しいということが天花…どういうことだかわかっているか?」
両頬をあたたかな手で包まれ、すぐそこに颯太の藍色の瞳が問い質すように光る。
「俺に抱かれるというのが、どういうことだかわかっているのか?きっと獣のように激しく交じり合うんだぞ。俺は、それを抑えることができない。抑えたくはない」
――激しい愛の告白に天花は目眩を感じた。
「…神に…神に問おう。わたしは神の鳥でなくてもいい。不死を捨て、人となってお前の傍に居たい」
――秋の鈴虫が庭園で楽を奏でる。
聞こえる音はそれのみで、ただ二人は見つめ合う。
「それが叶うのならば…俺の子を生んでくれ。何人も何十人も」
天花はくすりと笑ってついばむように唇を重ねる。
「何十人も?わたしが壊れてしまう」
「ああ。壊しかねん勢いで愛してや。毎日な」
やわらかく微笑み合うと、じくりと腹部が痛んだ。
「…?」
「天花、どうした?」
腹を押さえるが、痛みは一瞬で収まり、首を傾げた。
「…?何でもない」
「どこか痛むのか?今夜は早く寝よう。俺の腕の中で眠ってくれ」
生を受けて数千年。
本当の「喜び」が天花をあたたかく包んでいた。