Love again
「持ってやるよ。ちひろ!」


斜め後ろの席になる、いっくんが席を代わりに運んでくれた。


「ありがとう、いっくん!」


「いいよ、これくらい。あっ!ごめん、マサト。変な意味はないから。」


マサトがうちらの目の前にいた。


「わかってる。ありがとな、運んでくれて。」


「ううん。」

いっくんが席について、マサトにニッコリ微笑んでから、私も席についた。


マサトもそれから、自分の席に戻っていった。


「あっ、沢田くん。席が隣なの、初めてだね!よろしくね?」


顔をジーっと見てきて、スルーされた。


クラスが授業してないから、ガヤガヤしてる。


《トントン……》

「うん?」

「なぁなぁ、マサトとどこまでいった?」


その瞬間、シーン。

「ちょ……いっくん!」


「えっ!ちひろとマサト、付き合ってたんだ?仲いいもんな。お前ら、1年の時から!」


先生まで、話しに乗ってくる始末。


恥ずかしさで、体温があがってきて、手で顔の方を仰いでた。
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