ともだちのつくりかた。
近付いてみると、それはどこかで見た覚えのある少女だった。

首だけを残して、地面に埋められている。

長い髪が、地面に広がっていた。

僕は彼女を掘り出そうとするが、一体どれほど掘ればいいのか分からない。

道具もない僕は、諦めてその場に座り込む。


僕は眠る少女をただ見つめ続けた。


少女が目を覚ますのを待っていた。


 
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