ともだちのつくりかた。
夏を終え、秋を過ごし、そしてあの少女は今、どう過ごしているのだろうか。

友達だ、と言ったきりだった。

あの少女は、僕のことをまだ友達だと思っているのだろうか。

思えば随分思い切ったことを言ったと思う。

そもそも、僕には友達なんていらなかったのに。


ただ僕は、退屈しのぎがしたかっただけだった。

誰かが死ぬところを見てみたかっただけだったのだ。
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