シスター







チュン、チュン…



窓から差し込む朝日が美佳子の顔を照らした。

瞼を通して、眩しさから目を覚ました美佳子。



「………はっ」




ガバッと飛び起きるとそこは



姉の部屋だ。



昨夜と何一つ変わらない姉の部屋だった。





そこには男の影なんてなくなっていた。


私、あの後失神しちゃったのかな?


それとも昨日のあれは…、夢?



「お姉ちゃ…」


いない。   




隣を見ると昨夜一緒に眠ってたはずの姉、恭子の姿がなくなっている。

お姉ちゃん、先に起きたのかな?
っていうか、今何時なんだろう?
そんなに寝ちゃったのかな?


姉の部屋を出てリビングに向かった。

きっとお姉ちゃんはリビングで朝ご飯でも食べてるんだろうな。






「あら、おはよう。もっと寝てればよかったのに。まだ8時よ」

リビングでは母親がコーヒーを飲んでいるだけで

普通に考えれば何も可笑しくない普通の光景なのだが

姉がいない。

それだけで美佳子は不安で仕方がなかった。

昨日の出来事もあるし、何よりこの屋敷に1人で取り残されるなんて耐えられないからだ。


「お父さんは?」

「職探しよ。いい年してニートってわけにも行かないでしょ?」

「お姉ちゃんは?起きたら部屋にいなかったの。昨日は一緒に寝てたのに」


こんな早朝から、姉はどこに行ったのだろう。

すぐに帰って来てくれるのだろうか。

「あぁ、きっと恭子も職探しに行ったんじゃないかしら?恭子は来年二十歳で立派な社会人なんだから」


社会人…

あ、そっか。

お姉ちゃんはもう大人で

働いて家計を助ける立場なんだ。







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