不良狼は一途に溺愛中
あの日の俺は、授業をサボって…放課後になってもマンガを読み続けてた。
桜の木の上で。
でも、少し眠気が襲ってきて、ウトウトしちまったんだよな。
その時にマンガ本をウッカリ落とした。
柚の頭に。
まさか、そんな都合よく人に当たるとは思ってなかったから驚いたっけ。
しかも、よりによって女子。
正直なところ、面倒くせぇことになった…って、あの瞬間は思ったんだ。
「えーっ、マンガ本を柚ちゃんの頭に落とした…って、蓮…何やってんのよ!」
どうやら、俺が思い出している間に、柚が経緯を話したようだ。
「柚の頭に当たるなんて…あの時は思ってもみなかったんです。」
プリプリと怒っている美咲さんに苦笑しながら言葉を返した。