不良狼は一途に溺愛中
「ねぇ、そう言えば二人って…どんな風に出会ったの?あまり接点とか無さそうな感じがするんだけど…」
紅茶を一口飲んだ美咲さんが、パッと閃いたかのような声で訊ねてきた。
確かに、その疑問が浮かんでもおかしくはない。
俺と柚…。
同じクラス…っていうだけで、全く接点なんて無かったもんな。
「え、えっと…まだ高校生活が始まってまもない時に、学校の中庭にある桜の木の下で出会ったんです…。」
「へぇ〜、桜の木の下だなんて、ロマンチックね!でも、蓮は…どうしてそんな場所にいたの?」
「……マンガ読んでた。」
不思議そうな表情の美咲さんに、正直に答えた。
ロマンチック…ってわけでは無かったな、あの出会い方は。
あの時のことが蘇ってきて、俺は苦笑いをした。