終わらないエンドロール




目が覚めた舞子は、今度は自分の部屋にいた。
体も動くし、目の前も真っ白じゃない。

起き上がってみるといつも通りの部屋で、ドアの向かいには麻里乃がいた。
ただ違うことが一つ。

「麻里乃......何で着てるの?」

いつもは舞子が着ないと嫌がってきていなかったパーカー。
舞子はパーカーを着ていないのに、麻里乃は着ている。

「麻里乃、何やってるの?」
「......へ?」
「ちゃんと役割果たしなさい」

麻里乃が麻里乃に話しかけている。
しかも、しっかりと舞子を見て。

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