彼の腕が枕と私の頭の隙間を埋めてくれる。

彼は左肩に私が口元を寄せて甘えるように眠ってほしいらしいけれど。

私は不思議な体勢で眠るらしい。

彼の左半身に重なるように私の背中の右半身を預けて眠る。

私の左肩はシーツについているが右肩の背中から彼の体温を感じて。

両手で彼の手に触れて眠りが訪れるのを待っていると。

「ん」

背後でもそりと彼が動く気配がした。



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